記念すべき10回目

皆さんこんにちは、けんきちです。
こちら埼玉は、先週27℃まで気温が上がり夏のような陽気でしたが今週からは一転して冬の気配が漂い始めました。
北海道では雪もちらつき始めているとのことですが、皆さんお体ご自愛くださいませ。

さて、私が担当しています上尾陶房では先日まで記念すべき10回目となる教室作品展が開催されておりました。
総勢109名の生徒さんが出品し、開催期間中にDCM株式会社の社長代理による審査、当教室主宰である下沢敏也先生の審査と
陶芸技術のステップアップをねらったワークショップが開催されるスペシャルウィークです。
10年ともなると、教室開講時から通ってくださっている生徒さんは陶芸歴10年!胸を張って自慢していい経歴です。
技術的にも表現力的にも毎年レベルアップしている皆さんの作品を見ると感慨深いと同時に私も頑張らねばと思う次第です。

今回は受賞作品の中からいくつかご紹介します。
まずはDCM社長大賞。

どんぐりの傘立て。
約50cmほどの高さの傘立てです。上尾陶房の窯内寸だと、収縮を鑑みて最大の高さとなります。
もちろんこの高さを10~13kg程度の粘土でおりゃあぁと一個挽きしてもいいですが、非常に大変なので5kg程度で約25cmの筒を
2ケ挽いて合体します。「合わせロクロ」とか「重ねロクロ」とか言うらしいですが。
もちろん直径をぴったりと合わせなければいけませんし、加えて通気性も考慮した透かしを入れたところも技術的に優れていると言えます。
グランプリおめでとうございます。

続きましてDCM社長特別賞。

織部洗面ボウル。
直径約35cmほどの手洗い鉢です。ダイナミックな織部の流し掛けと伸びやかな鉄絵が良いですね。
後日談になりますが、施工用の金具がピッタリとハマった時の気持ちよさったらなかったです。

続いてはDCM社長新人賞。
こちらは入会して1年未満の方に贈られる賞です。

陶芸をやっている方は皆さん必ず経験するであろう、「玉づくりの小鉢」。基本の「き」ですね。
クレイスペースは通うペースが本当に人それぞれなので、通った時間ではなかなか経験値をはかり切れない部分があります。
ましてや入会して1年未満だと、技術的にはそこまで大きな差は生まれないと思われます。
そんな中、ほんの少し差が出るのは「きれいに作りたいな」とか「もう少し丁寧にやろうかな」とかちょっとした気持ちの部分かもしれません。
これからどんどん技術を吸収して、来年の作品展も期待しております。

続いてDCM社長ジュニア賞。

家と黒ゆきだるまのランプ。
ハロウィンが近かったので、雪だるまの予定だったけど真っ黒にしてカボチャをON。
可愛らしい作品でしたね。
お子さんは幼稚園年中さんから小学4年生まで10名ほど通ってくれていますが、みんなのびのび楽しみながら作陶していて素晴らしいです。
釉掛けのときは体中を釉薬まみれにしながら混ぜていて微笑ましいと同時に、「親御さん、服汚れた…ごめん」と心の中で謝罪してます。

続きましてDCM社長技術賞。

焼〆のお雛様。
よく見るとお雛様の十二単の1枚1枚粘土の色を変えてあります。
焼〆で色を変えていくということは、粘土の色を変えていくということです。材料は、白土・赤土・黒土と少ないですが配合を1:1、1:2、1:3…など多くのテストピースを作り微妙にグラデーションを付けています。
シンプルながら根気と技術が両立した作品でした。

紹介したい作品はまだまだたくさんありますが、また今度。
ホームページがリニューアルして初のブログでしたが、まだなかなかフザけられませんな。
しばらくの間はまじめなブログが続くのか!
果たして掲載している写真はデカくなるのか!
不安!
今後のブログの内容やいかに!

では最後に最近呑んだ美味しいお酒を一つ。
愛知県北設楽郡にあります関谷醸造の「蓬莱泉 特別純米 ひやおろし 夢筐」。
「ひやおろし」は前年に搾ったお酒を熟成させ、香りや味が落ち着き口当たりもまろやかになるといわれています。
蓬莱泉は少しクセがあるような気がして好き嫌いが分かれると良く行く酒屋のご主人は言ってましたが、旨いです。
ぜひぜひ見つけた際はご賞味あれ!

ちなみに以前のブログでご紹介した芋焼酎「だいやめ」は私も一升瓶で買うようになりました。

では本日はこの辺で、けんきちでした。

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